3月の授業

経済産業省の管轄下にある大手塾は通達により,今週は休講しています。

うちのようなどんな細かい網の目にも引っかからない小さな塾はどこからも通達がありません。

2011年3月11日(金)のことを思い出しました。

土,日の授業の準備を終え,14時30分頃,日本橋の教室を出て,徒歩で帰宅中に大地震に遭いました。

携帯電話が通じないので,今,日本で何が起こっているのか把握する術がありません。

急いで帰宅し,エレベーターが動かないので,階段で上がりました。(20分くらいかかりました。)

自宅は高層階ですが,細かな物がいくつか落ちているだけで,電気も水道もいつも通り使えました。

一息ついて,テレビを付け,慄然としました。

日本列島の太平洋側すべての地域で大津波警報が出ているのです。

自宅からは東京湾が見えました。

「今は平穏に見えるけど、10mの大津波が押し寄せ,1階が水に浸かると外には出られないし,電気,水道も

止まるかもしれない。」

考えていてもどうにもならないので,お風呂に入ってクールダウンしました。

「明日の授業はどうしよう?」

教室に出てみないと授業ができる状態かどうかわかりません。

放射能の心配もあります。

授業ができる状態だとして,果たして生徒たちは来てくれるのだろうか?

お風呂から出て,メールを開くと保護者からの問い合わせが殺到していました。

「明日(明後日)の授業はあるのでしょうか?」

単なる問い合わせではなく,

「授業をやって下さい!」

という強い思いが伝わって来ました。

翌日の早朝,恐る恐る教室に入ると,問題はなさそうでしたので,

「12日(土),13日(日)の授業は予定通り行ないます。」

というメールを全員に送りました。

始発から交通機関がほとんど止まっていましたので,午前8時開始の小6は半数の子しか来られませんでした。

でも,一番遠い昭島の子は2時間半かけて来てくれました。

土曜午後の小3,日曜日の小4,小5はほとんどの子が来てくれました。

授業中,何度も震度2,震度3の余震が起きました。

教室は13階建てペンシルビルの12階にありましたので,震度2でも揺れをはっきりと感じます。

でも,どのクラスでも,誰一人として顔を挙げませんでした。

誰か一人でも

「あ!地震だ!」

と顔を挙げ,声を出すと,全員の手が止まっていたはずです。

「誰も揺れに気付いていない!ものすごい集中力だ!」

大事をとって自宅で家族と過ごしても地震が起きると怖いですよね。

でも,授業に出ると地震に気付かないくらい問題を解くことに没頭できます。

「非常時において,一番貴重なのは,当り前の日常なんだな。」

と気付き,

「授業をやってよかった!」

と心の底から実感しました。

今の状況,空気はあのときと似ています。

ですので,宮本算数教室では3月,4月も予定表通りに授業を行ないます。

宮本算数教室 Miyamoto Mathematics Classroom

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